Data Utility, AI and Cyber Security

世の中がデジタルトランスフォーメーション（DX）の実現に向けて取り組んでおり、データはビジネスを動かす「次世代の石油」とも例えられるまでになっています。様々なデータとAI技術を融合的に活用していくためには、それを安心して利活用ができる場が必要だと考えています。

データが石油というのであれば、移動・交換可能なコモディティとしてみたいところですが、各々のデータをそのままあちこちで活用されるのは受け入れ難いものがあります。そこで、データを暗号化した（隠した）まま処理が可能な準同型暗号方式と呼ばれる技術を利用します。暗号化したままの状態でデータを扱うことにより、どんなデータも隠した状態になるので、データの価値としての同質化（すなわち、どんな人に関するデータも大量のデータの中の一つで、見分けもつかない状態）になり、個人データの利活用への懸念も解消されると考えます。

したがって、データを利活用できる安心・安全な石油タンカーとも言えるデータ利活用基盤（JADE）の技術開発に取り組んでいます。ビジネスを守り、成長を促進する。私たちは、データ分析・AI・セキュリティの先端的な融合領域においてイノベーションを創出していきます。

プロジェクト事例：セキュアDNAマッチングシステム等

インターネットを介した不正アクセスなどのサイバー攻撃の発生件数は年々増加しています。その手口は複雑化・巧妙化する一方で、攻撃手法は進化をし続けています。その脅威から資産を守らなければならないお客様も含め、私たち防御側は圧倒的に不利な状況に立たされております。その中でも、限りなくリスクを軽減するために対策を講じていく必要があります。

対策を講じていくためにも、お客様の所有するシステムをセキュリティの観点から正しく認識しなければなりません。OSやWebサーバなどのミドルウェアの脆弱性情報は公的機関から提供されますが、それらを部品として構成されたシステムは十人十色とでもいうべきか、その組み合わせはさまざまです。したがって、お客様ご自身でそのシステムの脆弱性を把握しておかなければ重大なセキュリティ事故につながるシステムの欠陥を見落としたまま放置しかねません。

弊社のセキュリティ診断は、お客様が堅牢なシステムを構築・運用し、安心したサービスの提供に役立てていただくことを目的としています。お客様のシステムに潜在する脆弱性を、一般的な脆弱性からシステム特有の脆弱性まで、その発生箇所と対策指針を併せて報告させていただきます。